物質文明と精神文明

 

宗教と科学や物質文明が、
相容れないものだと思っている人がいるかもしれませんが
そんなことはありません。
 
神様は無限内容ですから、
その無限内容を「現象世界」に表現するためには、
科学や物質文明はどんどん発達するべきでしょう。
 
問題は「現象世界」が表現されたものに過ぎないのに
それが「実在である」と思ってしまっている事です。
 
既に自己が無限であることを知らず、
「表現された世界」に過ぎない「現象世界」に
無限性を固定しようとして執着する。
 
科学や物質文明の発達は
この「執着」を増加させできたことは否定できません。
その執着が、世界の諸問題の根源ではあります。
 
精神文明だけでは、神様の無限内容を表現するには足りない。
かといって、物質文明だけでは、
「自他一体」という「実在の姿」を表現することはできない。
 
西洋文明は、物質文明を発達させてきました。
競争主義、効率主義、個人主義が、それに拍車をかけたことでしょう。
それは、大いなる功績ではあります。
 
しかし、そろそろ人類は
物質文明を、正しい「精神文明」の
統制下におく時期が来ているのではないでしょうか
物質文明としての西洋、精神文明としての東洋
この二つを内包する、この「日本」という国が
その使命を担わなくてなならないのではないでしょうか。